ひよっこ貿易を学ぶ セーフガード(緊急輸入制限)とは
ニュースでこの人を見ない日はないのではないかというくらいのお騒がせベイビー、米トランプ大統領。
アメリカに工場を作れ!
貿易赤字をどうにかしろ!
と騒いでいるようですが、
その中で出てきた「セーフガード」というワードについて知らなかったので、調べてみました。
簡単にまとめるシリーズ、はじめます。
セーフガードとは、
外国からのモノの輸入に関して、日本国内の産業を守るための措置。
<方法>
1.関税を引き上げる
2.輸入量を制限する
<種類>
・特別セーフガード(SSG)
対象:農林水産品
発動条件:規制を上回る輸入量
・一般セーフガード(SG)
対象:全品目
発動条件:日本国内の産業に大きな損害を与えたとき
・繊維セーフガード
対象:繊維類
<セーフガードに関するルール:WTOのセーフガード協定>
・一方的な輸入制限措置は禁止。セーフガード発動の際には、関係国・地域と事前協議する必要がある。
・セーフガード発動で影響を受ける国・地域は、損害を埋め合わせるための補償を相手国に求められる。
<米国の鉄鋼・アルミニウム輸入制限>
・米国は、「国家安全保障上の脅威」を理由に、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限を一方的に発動。WTOも安全保障が理由なら「例外」扱いを認めており、WTOセーフガード協定に縛られない(=事前協議不要)というのが米国側の主張。
・一方EU側など世界各国からは、「本質的にはセーフガード措置」であると指摘。米国に補償を求めていく姿勢を示している。
・カナダは対米報復措置として、米国から輸入する鉄鋼に25%、アルミニウムに10%、食品や日用品にも10%関税を上乗せする。
報復が報復を呼び、互いにWTO提訴するなど混迷を極めておりますが、
これは重要な問題。ちゃんと見ていきたいと思います。